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Pineappleman&PoohBee's Life in the Garden City
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"orchestra against ignorance" <PB>
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先週は我家の今年初PROMSでした。

昨年自宅観賞していて非常に良かったバレンボイム氏率いるWest-Eastern Divan Orchestra。今年は是非とも会場で聴いてみたかったのです。プログラムは大好きなベートーヴェン唯一のオペラ、フィデリオ。

Beethoven Fidelio
(concert performance;
sung in German, with English narration by Edward Said)

Waltraud Meier Leonore
Simon O'Neill Florestan
Gerd Grochowski Don Pizarro
Sir John Tomlinson Rocco
Adriana Kučerová Marzelline
Stephen Rügamer Jacquino
Viktor Rud Don Fernando
BBC Singers
Geoffrey Mitchell Choir
West-Eastern Divan Orchestra

Daniel Barenboim conductor

心から聴きに来てよかった、と思える良いオーケストラでした。良いオーケストラは様々ありますが、多少弦と他のパートがずれてしまったり、完璧ではなくても、演奏にかける熱意を感じたオーケストラ。

地道に積み重ねられたところから生み出される一瞬の音色、形のないものを共有するコンサートは、言語や人種背景を取っ払って何かを伝えられる力があることを、身を以て感じました。

特に、レオノーレ序曲3番は、瞬きするのを忘れるくらい引き込まれるパワーがありました。

ベートーヴェンらしい、真っ直ぐなメッセージを持つこのオペラは、イスラエルとアラブ諸国の若手音楽家がひとつとなったこのオーケストラに正に相応しく、ベートーヴェンを忠実に演奏できるバレンボイム氏の指揮は期待通り、見事でした。

世間は"orchestra-for-peace"というこのオケを、バレンボイム氏は"orchestra against ignorance"といいます。

今回は氏と共にこのオーケストラを設立したエドワード・サイード氏作の英語ナレーションを、予めレオノーレ役のワルトラウト・マイヤーさんが録音しておいたものが流れるという演出で、会場の皆がレオノーレの心境に重ねて、様々なことを考えさせられたのではないでしょうか。

マイヤーさん、ロッコ役のジョン トムリンソン氏の歌唱力は言うまでもなく素晴らしく、フロレスタン役のサイモン・オニールさんのなんとも美しい声には聴き惚れました。

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演奏後、バレンボイム氏から観客へスピーチがあったのですが、我々の席では一部しか聞き取ることができませんでした。。それでも、伝わるものがありました。

拍手喝采の中、今夜のパフォーマンスに関わった一人一人を、歩き回りながらいつまでも讃えていた姿が印象的で、改めて良いオーケストラだなぁと、余韻に浸っています。


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by HappyLah | 2009-08-27 00:58 | うちのARTS
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