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本日は、僕の大本命の第4公演。演目は、Beethoven
Sonata No.5 in C minor Op.10 No.1
Sonota No.11 in B flat Op.22
Sonata No.19 in G minor Op.49 No.1
Sonata No.20 in G Op.49 No.2
Sonata No.23 in F minor Op.57 Appassionata (熱情)
の5曲。No.19とNo.20が、二楽章編成だから時間的には4曲分と同じくらい。前半の二曲目No.11は、モーツァルトを思わせるフレーズがあって、実際の解説にもK.333に似ているところがあると書いてあった。モーツァルト的という事は、明るくハッピーで華やかな感じ。前半の2曲は、かなり聞き流した。
今日の席は、ちょっと、いや非常に残念な事に、ステージからは近いのに演奏者もピアノも見えなかった。位置的には演奏者の背中側で、PBは頭がかろうじて見える席、僕は、前の人たちにブロックされてピアノのフタがちょっと見えただけ。
なぜ非常に残念だったかというと、最後の曲、『熱情』はどうしても演奏者が見たかったから。妹の練習以外では、初めて生で聴く『熱情』。いつもBuninのCDを聴いていて、それが一般的な曲想だと思っていたのに、ロンドンに来て以来聴いているClassic FMから流れてくる『熱情』はとてもゆっくりとしていて、全く違う。思わず「コレくらいのテンポだったら弾けるのでは」と思うくらい(ただ勝手に思ってるだけ)ゆっくりとしている。そんな『熱情』が存在していた事に少々のショックを受けていたので、Barenboimは、どういう風に演奏するのかとても興味があった。
そして......
爺さん、あんたすごいよ!!!!!最初の記事にも書いたけど、Barenboimは65歳。僕は、当然“ゆっくりバージョーン”で弾くのだとばかり思っていたが、Buninもきっと真っ青になるのではと思う速さで、それは迫力のある名演奏だった。この曲だけはどうしても見ながら聴きたかったので、立って聴いていたんだけど、会場全体が彼の演奏に引き込まれて息をのんでいるのがよくわかった。いつもは、一楽章と二楽章の間に必ずみんな咳払いするのに、(演奏中もエヘンエヘン良く聞こえてくる)この演奏中はほとんどなし。楽章の合間、誰も咳払いしなかった。それくらい、会場のみんなが聴き入っていた。さすがに3楽章の終わりの方は、体力的な限界だったのか疲れが見えたけど、演奏が終わると間髪入れずに全員がスタンディングオベーション。拍手がずーっと鳴り止まない。終いには、Barenboimがピアノのフタを閉めて、椅子をしまって『もう終わりですよ』のジェスチャーをする程。PBも僕も、たいそう感動したさ。
これで、ちょっと買うのを渋っていたCDは、購入決定。次回の土曜日の公演でgetしてきます。
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